コトバ 風物 ジッタイ

ゲンショウの海に溺れながら考える世界のいろいろな出来事。または箱庭的な自分のこと。

やってみた

 〈写真ログ〉花盛りの仏

もののあはれ ずっとそこにある仏像も朽ちる。 朽ちるたび花の盛りを迎える。 いとおかし

群像と仮面と秋桜と秋

見知らぬ人々の群像――顔の無い個体――防衛機制と想像力。 1 仕事柄知らない人々の中へ入っていかなけらばならないことが多々ある。知らない人々の集団とは即ち群像で、彼らは個体としての顔を持たない。これが僕の仕事だからと理性では割り切ったつもりでも、…

上半期に撮った写真とかるい悩み

今週のお題「2020年上半期」 雨に打たれたあやめ 図書館も軒並み休館だし、やること無いから田舎の写真撮りまくってました。 せっかく撮ったのだからと発表の場にしばらく放置していたブログを使おうと、写真ブログとして再び更新し始めたものの、写真上げる…

名も無き花にも名前はある

お題「わたしの癒やし」 あやめ? 花の名前がよくわからない。綺麗だから撮るが、撮ったところで果たしてこれは何者ぞ?と思う。でも綺麗だから撮る。思いながら撮る。とにかく撮ってみる。とりあえず撮ってみる。よくわからんが撮ってみる。 ・・何故なら綺…

森の中のビロード 

我が家は森に囲まれている。近所と言ってほぼ森である。故に森をよく歩くことになる。この時期の森は当然生い茂っているので、日光は枝や葉に阻まれて薄暗い。しかしまれにその遮断物を縫って地上まで届くモノがあり、その光は数多の自然的フィルターを通し…

カメラを肩からぶら下げて

今週のお題「外のことがわからない」 お題「リラックス法」 あぜ 1 世にはびこる疫病は、未だ混迷の出口すら見えず、さりとて幸い体に不調はない。世間では外出の自粛が叫ばれ、また多くが店の門を閉ざしている状況。さて、そんな中での大型連休だった。 平…

ニコニコ大好きストーブ料理 序説

1 火という物は不思議なもので、それを見つめているだけで・・癒し、ヒーリングなんて申しますと昨今、随分と広告じみた俗っぽさを感じてしまうものですが、しかしそれに似た感情を。何なんですかな。あの赤い赤いともし火の揺らぎ。 そう言えば「動物は火…

再会、ミャンマー お上りさんケンブン禄③

1 十一時四十五分、改札前。人の出入りを漠然と眺めながらpaを待った。まめに連絡は取りあっているのだけれど、実際に会うのは三年ぶり。三年前と今と、僕自身はあまり変わったつもりが無いけれど、向こうはどうだろう?・・・そうだ、しまったな。せっか…

ポストモダン的文体を習得するための習作

私はかつて、かなり時代遅れの寺山修司信者であった。私はかつて、かなり時代遅れの寺山修司信者であったから、私が彼を知った時もうすでに彼は死んでいて、その事はわたしが彼に対して抱く敬愛の念と同等の憎悪を彼に対して持つ正しい理由になった。何故彼…

墓場で運動会をしてみた

1 その晩もいつも通り床に入ったのですが、喉が妙に渇いて。明日も仕事があります。早いので少し我慢して、このまま眠てしまおうと、目を瞑ったままじっとして居りましたが、渇きのことばかり気になって。眠れないまま暫くの後、仕方なしと観念して台所へ立…