酒の井戸

アルコールの海に溺れながら考える世界のいろいろな出来事。または箱庭的な自分のこと。

日記

永遠と1日について2

今週のお題「家飲み」1静かな夜。僕は疲れた仕事の余韻を洗いながそうとビールを二缶飲んだ。それで気分がいくらかマシになったから、いよいよ本腰を入れるため、冷凍庫から不揃いのかち割り氷を四つとりだしてグラスに沈めた。ピスタチオの袋の封を開けて、…

アル中ふぜいがなんかながながとえらそーにいっとるわ

1 ああ、気がつけば五月も早下旬で、いよいよと初夏と。空の匂いも随分瑞々しく、空気 がまったくよろしゅうござんすな。今時分が一番調度良い・・過ごしやすい季節ではないでしょうか? これがまたしばらく時を重ねてって、七月八月てなりますってーと空気…

名画『永遠と一日』について。または 僕が雨を待つ理由と、雨音のない月夜の話2

1 雨を待っている僕は、今もこうして窓の外から差し込む月光に照らされている。深夜二時三十分。木々の間から見える月は、やがてもう数時間もすれば、あの山の向こうに落ちるだろう。そうやって世界が少しずつ動いて、こっちが朝日に包まれる頃、この星のど…

遅すぎた新年のあいさつ

今週のお題「2017年にやりたいこと」 えー、七草ですな。余った餅を粥にぶち込んで、正月もこれで一応お終いという訳で御座いまして。ってまあ、のんびりとした昔とは時代が違います故、正月なんぞ早昔。皆々様もうすでに労働にいそしんでいる事と存じ上げま…

入院顛末記3

そう言えば怪我の写真なんかも幾枚か撮ったのですが、まあ、ああいう画像は人を選びます故ここには載せませんが、酒の酒菜にグロ画像でもなんてぇお方がいらっしゃれば、仰ってください。まあ、グロイったって人体ですからね。普段生きてこうやって生活して…

入院顛末記②

さあ、さてそれからは。 って。 先だっての入院顛末記の続きで御座います。 ytugatakewo.hatenadiary.com 1 まああたしゃ日頃から、こう鈍感で御座いましてな。その日もふくらはぎが欠けていて、それで一向に痛みを覚えないので御座いますよ。しっかし、痛…

記憶について

1 えーいろいろと便利な世の中で。便利ってのは良いもので、まあ、いろいろな事・物が容易くなってしまう。例えばあたしには東京に友人が幾人か居て、今あたしは都を離れております故、なかなか会うこともままなりません。が、今時分ですとスカイプだの・・…

休日にしなかったこととしたこと

しなかったこと 早く起きようと思ったけれど、しなかった。 お湯を沸かしてお茶を飲もうと思ったけれど、しなかった。 読みかけの本を読もうと思ったけれど、しなかった。 医療保険について再検討するためにネットで調べようと思ったけれど、しなかった。 実…

ニコニコ大好きストーブ料理 序説

1 火という物は不思議なもので、それを見つめているだけで・・癒し、ヒーリングなんて申しますと昨今、随分と広告じみた俗っぽさを感じてしまうものですが、しかしそれに似た感情を。何なんですかな。あの赤い赤いともし火の揺らぎ。 そう言えば「動物は火…

深い秋がいつから始まるのかよくわからない

さて皆々様。秋と言ってようやく、山に朱や黄と色に賑わいを見せ始めた時分で御座いますが、それでももまだまだ言って浅く。色づき始めたといった塩梅で。 しっかし放っておきますと、こうたちどころに冬は襲い掛かってくるものですから、「ああ、秋深し」と…

魍魎はびこる黄昏の・・前の不思議な事

1 いや、夕刻。確か十七時を僅かに越えた辺りだったでしょうか。この頃は日の落ちるのもめっきり早くなりまして、もう薄ら暗い空に。あのな、鴉が。群青色の空にあの黒い黒い鳥どもが、こう何十羽と飛び乱れていたのであります。その妖しい事。それは魍魎ど…

川を渡るときに思う事 お上りさんケンブン禄⑨

1 時間はもう間もなく十八時になろうかといった頃。僕たちはあの奇妙な形をしたアサヒのビアホールを目指して隅田川にかかる吾妻橋を歩いていた。薄く透明な風に吹かれて―― 橋に吹く風は水に洗われて街のそれよりずっと透き通っている――視線を遠く下流へ向け…

浅草、ル.ヴォワール お上りさんケンブン禄⑧

1 呼び込みのおじさんが声を上げる。 「さぁー今からナイツの出番ですよー」 って、そりゃ本当に呼び込むだけで、まったく味わいってもんが無い。呼び込みだって芸の内、「寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。さあさあさあ」くらいの事は言ってほしいもんだ…

 道端に転がる歴史の残骸を見て回る 小六石の場合

1 つい先ごろやあ新年だおめでとうさんだのと、めいめい申し合わせて酒を呑み呑み アハハアハハなどと笑っていたら束の間、気が付けばもう盆を越して九月となりましたから、えー早いもので。光陰矢の如し・・月日の移り変わりと言うものは、あつという間で…

残暑に思う ② 昼

鎮守の森は昼下がり。この夏の、終わりに敗戦徒党の残党兵のような。僅かばかりの蝉の音が聴こえて。数週間前ではウンザリこしたこの声が、今にして何故か、愛おしいような勿体ないような。蝉の命は一週間ばかりだという。もう少ししたらこの声は聞かれない…

残暑に思う ① 夜

空には上弦の月。雲が動いて。妖しく風が吹くのは、何も嵐の前触れと、そう決まったものではない。こうやって平静、秋に差し掛かる夏の終わりのような日に、空はいつも慌てる。 ラム酒をソーダで割ってそれで一杯やって、心持もよく。それで興にかまけて誘わ…

夏休みと洒落っ混んで甥と出かけた

1 仕事や雑用に追われて、何もしないことをすることが出来ない。休みだと言ってあれこれ動くのはばかばかしいと、心底思う。本当だったら、休みの日くらいここぞと時間を無駄に贅沢に使いたい・・例えば一日中大昔にクリアしたドラクエ3を引っ張り出してき…

夏だから、原付バイクで北へ走った

1 街道を北へずっと上っている間中、向こう見える明石飛騨木曾と山々は、ようよう繁り鮮やかさのうちに心地よく・・・・言って50㏄ の原付バイクである。大型トラックは日本経済、流通の要は我也と、さも天下人。我が物顔で走り去り、その風にあおられ、…

浅草を見る お上りさんケンブン禄⑦

http://www.photock.jp/detail/tourarea/767/ 1 浅草駅のA4出口から地上へ出た。目的地は浅草演芸ホール。ほとんど見覚えのある景色、看板。これなら迷うことなく歩けるだろうと思うが、先の乗り換えの例もあるし、油断は禁物と、スマホを取り出して道順…

改札ですれ違う人々・・お上りさんケンブン禄⑤

*1 1 二人でミャンマービルの小瓶を三本・・・分け合って飲んだ。夜勤明けの頭に程よいアルコールが廻って、いい気分で会計を済ませる。 表へ出ると、懐かしい都会の暑さが。もっとも都内で暮らしている人には、五月の末、こんなもの暑いなんて思わないのだ…

ミャンマー料理を食べた お上りさんケンブン禄④

ミャンマーの町らしいです 写真素材 足成:ミャンマー より 1 世界が狭くなったと、どんなに言われても―時間を金で買う時代―東京ミャンマー間4497キロををひとっ跳びで移動するために費やす金額を稼ぎ出すために必要な時間は一体どれくらいなのだろうか…

再会、ミャンマー お上りさんケンブン禄③

1 十一時四十五分、改札前。人の出入りを漠然と眺めながらpaを待った。まめに連絡は取りあっているのだけれど、実際に会うのは三年ぶり。三年前と今と、僕自身はあまり変わったつもりが無いけれど、向こうはどうだろう?・・・そうだ、しまったな。せっか…

ポストモダン的文体を習得するための習作

私はかつて、かなり時代遅れの寺山修司信者であった。私はかつて、かなり時代遅れの寺山修司信者であったから、私が彼を知った時もうすでに彼は死んでいて、その事はわたしが彼に対して抱く敬愛の念と同等の憎悪を彼に対して持つ正しい理由になった。何故彼…

灰色の溜まった街で お上りさんケンブン禄②

1 三分間のポップソングが鳴り終わっても、街のざわめきが止む事はない。音楽プレイヤーも、すぐに次の曲を再生する。ブルックリンファンクエッセンシャルズ クール・アンド・スタディ・アンド・イージィ Brooklyn Funk Essentials - Take The L Train (To …

お上りさんケンブン禄① 出立編

1 午前八時三十分、いつもの時間。 「んじゃ、お先にー」 と、引き継ぎに来た同僚に声をかける。心がけていつものタイミング、いつものテンションで。しかし心はいつもと少し違う。僅かに上ずっているのが分かる。タイムカードを切って、手早く着替え表へ出…

老化へのジレンマと、美しさへの憧れ

1 若い頃よく聴いた音楽に「セックスピストルズ」なんてバンドがあった。 ロンドンパンクのオリジネーターとして、音楽史に消えることのない名前を刻んだこのバンドは、舞台上で恥もてらいも無くド下手な(おそらく既存の音楽的価値観からすれば・・)醜い…

何もしないということをする・・・座禅について少々

序 ほっとくと、すぐブログ更新が五日ぶりとか六日ぶりとかなるのな。おっそろしい。ゴーストライターでも雇おうかしら。って、駄目ジャン、赤字ジャン。別にアフリエイトとかやってるわけでもなしに、出銭ばっか増えちゃっちゃーまったく。やれんよ。毎日、…

実体を持たない自分の真実と、実態を望む世界との五つの乖離点 (ただの日記です))

1 相変わらず喉ばかりが、ゴワゴワといがらっぽくて。 今日は休日。 だらしない顔で起きて、洗面台へ。顔を洗う。歯を磨く。日頃心がけていることは、出来るだけ鏡を見ないこと。鏡を見るなんて行為は、文明を手にした人間が得た最も業深いものの一つに入る…

風邪っぴきオネエのアンビエント講座さわり

序 どうも、どうもと。 エー風邪を引いてしまいまして。熱鼻喉、そいで筋肉痛とお決まりフルコース。まー酷い目にあった。いえ、もう随分回復したのですが、喉だけが依然・・・一週間もこんなつぶれた喉でがらがら喋っておりますと、あたしゃ二丁目の飲み屋…

ゴールデンウィークの中心で、絶望を叫ぶ。

今週のお題「ゴールデンウィーク2016」 えー、世の皆々様は黄金連休だ行楽だと、実に結構ですな。遊山なんぞにお出かけ遊ばれて地元衆から 「にしらは、ろくな銭もねいくせに海だ山だってけつかる。本当たまげたもんだ」 なんて唐突に吐かれ、メンタマ真ん丸…

時間、花、うたかた

桜の樹の下には屍体したいが埋まっている! これは信じていいことなんだよ。何故なぜって、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。俺はあの美しさが信じられないので、この二三日不安だった。しかしいま、やっとわかるときが来た。…

宇宙的混沌を湛えた自室に戻ったのこと

1 どうも、無沙汰さんで御座いますが、無事引越しがこれあい済みまして、と。申しましても距離にして約三十キロほどを西へ。住み慣れた実家へ戻っただけの事ですが、しっかしいやはや。久々に入ったあたしの部屋は、見事物置と化していて・・・。 家族がみ…

何かを書こうとして、それでも書けないときに

1 先達ては三連休であったと、皆々様ご同道でお出かけ遊ばれたのでしょうか。あたしは一人で部屋に篭ってボサーッとしておりました。三日間があたかも長い長いイチジツのように過ぎて、ぼーんぼーんと。ついさっき逢魔時は十八時の頃、近所の冥庵寺の鐘の音…

病人に接する時に、一番心がけてほしいこと。

病人がテーマのブログにはいささか不似合いな始まり さささ、さあさあさあ出ござんす。 さあ本日も、せっせせっせと体内に、こうアルコールを注入いたしまして戯言のような言葉を、まあ毎度さん。吐き散らかしていこうってなモンやで女将さん・・・おナース…

己の恥を朗々と語る

ある日のことを実録形式で申し上げるしだいで御座います。 ああ寒が染み入る。体の芯まで寒が染み入るから今日は燗酒にしようと、急いだ帰り道。夕間暮れの空が山の向こうまでずっと。果てなく伸びておりました。 そんな空の下、せかせか歩いていると次第に…

小銭貯金で意外なほど銭をためこました僕の、動機・方法・結果など2

冬空の、沈む日を見ても覚めやらぬこの夕丘に。ただ一途この想いの猛りばかりは一向に沈む様子も無く、ただただ想い空しく募るばかりで御座います。 この、中空に空しく浮いた心のあてを、何処へ求めようと、日々ただ苛立ちまぎれに街を徘徊し、店と見ればそ…