コトバ 風物 ジッタイ

ゲンショウの海に溺れながら考える世界のいろいろな出来事。または箱庭的な自分のこと。

夏に聴く小島麻由美の歌。 スピッツカバー 『夏の魔物』 消え行く声の永遠に続く儚さ について

お題「夏うた」 1 2002年だから、もう14年も前の事になる。当時僕は浅草橋のお風呂もないボロアパートに住んでいて、バーで働いていた。安月給というほどでは無い・・おそらく同年代がもらっている給料よりは、ほんの少しいい額をもらっていたはずだ…

社会人になって運転免許を取りに行ってきた人の苦労!実録!!

1 やあやあやあ、もひとつオマケにやあってなもんで御座いますが、まあ、また毎度の無沙汰で更新が滞っておりますな。まったく。 えー、前回更新したのが七月九日ですか。実に月日がたつってのは、あっという間で・・恐ろしいことでございます。 そいで、え…

雨音を聞く

1 雨音がじんわりと部屋にしみ込んで、心地よいリズムに誘われてしばらく目をつむる。バランスよく座り、瞑想に近いような状態で、意識を聴覚に集中してみる。そうやって静かに聞き耳を立てていると、「雨音」と一言で片づけるには勿体ない豊かな変化を聞き…

浅草を見る お上りさんケンブン禄⑦

http://www.photock.jp/detail/tourarea/767/ 1 浅草駅のA4出口から地上へ出た。目的地は浅草演芸ホール。ほとんど見覚えのある景色、看板。これなら迷うことなく歩けるだろうと思うが、先の乗り換えの例もあるし、油断は禁物と、スマホを取り出して道順…

いるいないの交差点  お上りさんケンブン禄6

1 山手線外回り。池袋を過ぎると街はとたんに落ち着いて見える。13時過ぎの電車は、人もまばらで過ごしやすい。横並びに座りながら、『チャージマン研』という1974年に作成されたテレビ漫画(アニメーションというよりテレビ漫画と言ったほうが相応し…

改札ですれ違う人々・・お上りさんケンブン禄⑤

*1 1 二人でミャンマービルの小瓶を三本・・・分け合って飲んだ。夜勤明けの頭に程よいアルコールが廻って、いい気分で会計を済ませる。 表へ出ると、懐かしい都会の暑さが。もっとも都内で暮らしている人には、五月の末、こんなもの暑いなんて思わないのだ…

ミャンマー料理を食べた お上りさんケンブン禄④

ミャンマーの町らしいです 写真素材 足成:ミャンマー より 1 世界が狭くなったと、どんなに言われても―時間を金で買う時代―東京ミャンマー間4497キロををひとっ跳びで移動するために費やす金額を稼ぎ出すために必要な時間は一体どれくらいなのだろうか…

再会、ミャンマー お上りさんケンブン禄③

1 十一時四十五分、改札前。人の出入りを漠然と眺めながらpaを待った。まめに連絡は取りあっているのだけれど、実際に会うのは三年ぶり。三年前と今と、僕自身はあまり変わったつもりが無いけれど、向こうはどうだろう?・・・そうだ、しまったな。せっか…

ポストモダン的文体を習得するための習作

私はかつて、かなり時代遅れの寺山修司信者であった。私はかつて、かなり時代遅れの寺山修司信者であったから、私が彼を知った時もうすでに彼は死んでいて、その事はわたしが彼に対して抱く敬愛の念と同等の憎悪を彼に対して持つ正しい理由になった。何故彼…

灰色の溜まった街で お上りさんケンブン禄②

1 三分間のポップソングが鳴り終わっても、街のざわめきが止む事はない。音楽プレイヤーも、すぐに次の曲を再生する。ブルックリンファンクエッセンシャルズ クール・アンド・スタディ・アンド・イージィ Brooklyn Funk Essentials - Take The L Train (To …

お上りさんケンブン禄① 出立編

1 午前八時三十分、いつもの時間。 「んじゃ、お先にー」 と、引き継ぎに来た同僚に声をかける。心がけていつものタイミング、いつものテンションで。しかし心はいつもと少し違う。僅かに上ずっているのが分かる。タイムカードを切って、手早く着替え表へ出…

老化へのジレンマと、美しさへの憧れ

1 若い頃よく聴いた音楽に「セックスピストルズ」なんてバンドがあった。 ロンドンパンクのオリジネーターとして、音楽史に消えることのない名前を刻んだこのバンドは、舞台上で恥もてらいも無くド下手な(おそらく既存の音楽的価値観からすれば・・)醜い…

何もしないということをする・・・座禅について少々

序 ほっとくと、すぐブログ更新が五日ぶりとか六日ぶりとかなるのな。おっそろしい。ゴーストライターでも雇おうかしら。って、駄目ジャン、赤字ジャン。別にアフリエイトとかやってるわけでもなしに、出銭ばっか増えちゃっちゃーまったく。やれんよ。毎日、…

実体を持たない自分の真実と、実態を望む世界との五つの乖離点 (ただの日記です))

1 相変わらず喉ばかりが、ゴワゴワといがらっぽくて。 今日は休日。 だらしない顔で起きて、洗面台へ。顔を洗う。歯を磨く。日頃心がけていることは、出来るだけ鏡を見ないこと。鏡を見るなんて行為は、文明を手にした人間が得た最も業深いものの一つに入る…

風邪っぴきオネエのアンビエント講座さわり

序 どうも、どうもと。 エー風邪を引いてしまいまして。熱鼻喉、そいで筋肉痛とお決まりフルコース。まー酷い目にあった。いえ、もう随分回復したのですが、喉だけが依然・・・一週間もこんなつぶれた喉でがらがら喋っておりますと、あたしゃ二丁目の飲み屋…

ゴールデンウィークの中心で、絶望を叫ぶ。

今週のお題「ゴールデンウィーク2016」 えー、世の皆々様は黄金連休だ行楽だと、実に結構ですな。遊山なんぞにお出かけ遊ばれて地元衆から 「にしらは、ろくな銭もねいくせに海だ山だってけつかる。本当たまげたもんだ」 なんて唐突に吐かれ、メンタマ真ん丸…

タイタニック号の遭難。宮沢賢治と今も海底で奏でつづく賛美歌の事をべろべろ

今日は雨がずっと・・・ 1 まあ、タイタニック号の遭難についていまさらあたしがシッタカしたところで、有名な事件ですからすぐに底が知れるてのは、蠍座の・・・火を見るよりも明らかなのであって。 故にここではウィキペディアを紹介するとどめますが。 …

花落つ夜に、宮沢賢治、細野春臣、その他諸々をべらべら

1 楼幻郷の花を散らす一陣の風がうわっと吹いた二十二時三十五分。夜風はまだ冷たくて、春コートの襟を立てようと頭をもたげる。と、ほら、思いがけず天然のプラレタリュウムなのであります。向こう何万何億とかなたから瞬く信号に、大好きな宮沢賢治の詩を…

時間、花、うたかた

桜の樹の下には屍体したいが埋まっている! これは信じていいことなんだよ。何故なぜって、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。俺はあの美しさが信じられないので、この二三日不安だった。しかしいま、やっとわかるときが来た。…

宇宙的混沌を湛えた自室に戻ったのこと

1 どうも、無沙汰さんで御座いますが、無事引越しがこれあい済みまして、と。申しましても距離にして約三十キロほどを西へ。住み慣れた実家へ戻っただけの事ですが、しっかしいやはや。久々に入ったあたしの部屋は、見事物置と化していて・・・。 家族がみ…

何かを書こうとして、それでも書けないときに

1 先達ては三連休であったと、皆々様ご同道でお出かけ遊ばれたのでしょうか。あたしは一人で部屋に篭ってボサーッとしておりました。三日間があたかも長い長いイチジツのように過ぎて、ぼーんぼーんと。ついさっき逢魔時は十八時の頃、近所の冥庵寺の鐘の音…

オマエラ気軽に中二病とか言うけど、オーケン見てから言えよ的なユーチューブ選

毎夜ごと酒のあてを探してインターネット界隈をぶらついて居るんですが、先日もビール片手にユーチューブをふらついておったら、ふと目にとまったのがコレ。 サンフランシスコ イントロのエディこと三柴理さんのキーボードで心臓を丸ごと鷲掴みにされた後、…

宅配便は、背中に潜む

1 「ピーンポーン」 と、音が鳴った。 あたしは、普段来客などない悲しい男やもめ。先達ては心寂しさから、うっかりドアを開けちまって、寒風吹きすさぶ睦月・・・一月の寒空の下、やったら熱量のこもったオバハン二人組みのアリガターイ某宗教団体へのお誘…

酒と自分との難しい関係・・・アル中ハイマー飲酒指南③

1 さて、三月ももう半ば。気がつけば十五日ですから、早いもので。もう間も無くすると四月となります。いよいよ春本番、桜が咲き「いつまで家でしみったれてても、しょうがないじゃないか。どうだい花見で一杯・・・」なんて、また外で呑む酒も普段と違い一…

墓場で運動会をしてみた

1 その晩もいつも通り床に入ったのですが、喉が妙に渇いて。明日も仕事があります。早いので少し我慢して、このまま眠てしまおうと、目を瞑ったままじっとして居りましたが、渇きのことばかり気になって。眠れないまま暫くの後、仕方なしと観念して台所へ立…

殿様、ねずみを食す?! ねぎまの殿様13

1 風邪を引きまして、仕事を一日休みました。どうぞ皆様も、ご自愛のほど・・・・ えー、都都逸に 「諦めましたよ どう諦めた 諦めきれぬと諦めた」 なんてのが御座いますが。 何のこっちゃワカラン・・・いえ、これは恋の唄で御座いまして。 思い人に寄せ…

面白い落語百選 -ねぎまの殿様12

今日は夜勤で。 今しがたハケてって・・・何もこんな丑三つ時に開放するこたぁ無いじゃないかと、 「帰ったって、何も出来やしねーよ」 と、 同僚は皆口々に文句を。・・が、あたしは一刻でも早く酒にありつきたいモンですから、その都度気の無い相槌を打ち…

酒は体を冷やす アル中ハイマー飲酒指南2

1 風花って言葉が御座いますが。これはこう春先の暖かな日に、空っ風に吹かれて、山の雪が。里のほうまで降りてくる。そしてはらはらと舞うわけです。それが如何にも風に舞う花びらのようだと、そう形容いたしましてそのような名前になったのだと。 大抵、…

アル中ハイマー飲酒指南 その一 事始め

1 アル中ハイマー飲酒指南なんて、まあ戯けた題を据えて書き出そうってなモンですが・・しかしね。まあお聞きなさい。酒飲みにも色々いるが、アル中ハイマーなんて人種は酒飲みの中では下等な種なので御座います。 あたしのお爺さんて人は、仕事が終わると…

病人に接する時に、一番心がけてほしいこと。

病人がテーマのブログにはいささか不似合いな始まり さささ、さあさあさあ出ござんす。 さあ本日も、せっせせっせと体内に、こうアルコールを注入いたしまして戯言のような言葉を、まあ毎度さん。吐き散らかしていこうってなモンやで女将さん・・・おナース…