酒の井戸

アルコールの海に溺れながら考える世界のいろいろな出来事。または箱庭的な自分のこと。

小銭貯金で意外なほどの銭をため散らかした僕の、動機・方法・結果など

 

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 寒風が吹きすさんでおりますな。びゅーびゅーびゅー。宮沢賢治風に申せばどうどうどうですか。いや皆々様、どうぞご自愛のほどを為さってくださいね。アタシの実家は、まあ三十キロほど離れているんですけど、伝え聞くに親兄弟(義兄も含む)甥供みなインフルで皆殺しと、ひどい有様らしいです。いえ、重ね重ね。どうぞご自愛のほどを。

 ・・・って柄にもねー事言いやがって、他人行儀が己のモットー。流儀だろ?この野郎、アルコール殺ウイルスとかしゃあしゃあと大義名分、酒の飲みすぎでいよいよオツムにガタがきやがったな・・って、心配後無用。まそんな事ぁ明々白々、言うまでも無い。

 

 本日もせいぜい酒を飲み食らい、溺れるままに日暮し。

 お寒うござんす。

 近所のスーパーで安売りのホワイトベルグを買ってきた。そいで酒菜にジッタリンジンの「夏祭り」と。

 

 


JITTERIN'JINN - 夏祭り

 

いや、名曲。

 

 しっかし、こう、「お寒うござんす お寒うござんす」と、愚痴ばかり呟いていたってあーた、しかしそれで気候が変わるわけじゃなし心の空しさが募るばかりで。・・・そんなの何の益にもならんし、ただただ余計に寒さが募るばかり・・てんで。馬鹿みたいじゃないですか。

 

 だから、あたしが、まあ皆々様に心温まるお話しを、御お聞かせしようじゃあーりませんかと、ひと肌脱ぎますからって、算段で。だからと言って『一杯の掛けそば』じゃねーんだぜ。こんな寒空の下、そんなハートフルなドラマは如何にも涙が凍る。悪化する。

 と言うわけで、今回は皆々様の心にあらず、懐が暖まると、そういったご提案で。

 

 しかも、この方法を実践なさしめればあら摩訶不思議、英語はペーらぺら。宝くじバカ当り。女の子にモテモテ、デトックスバリバリ、マイナス百六十歳肌。異性にはモテまくり。この世の富が貴方の物に!まさに「この世をば、我が世とぞ思う望月の」の心境を、そうリアルタイムで体験できるメソッドがここにあったのです!今回はそれを特別に公開します。もちろん無料で!!早い者勝ち!!やったもん勝ち!!

 

 

 ・・ああ、息継ぎしたい。

 

 しっかし、この薄らぼっけえせま長屋ならぬ寒アパートはどうも壁が狭くていかんな。

 

 なんで、そんな「この世をば」みたいな境地に達した人が、寒アパートとか言うトンの屋の屋号が越前屋みたいな話ですが、まあ、その辺は例えば「全てが我が物となった今、急にその全てに空しさを覚え、安アパートに引き篭もり、日々慈善事業に精を出す達観した男のブログ」だとでも思っておいてくだしゃんせと。

 枕がやたら長いな。下から本文です。

 

 

 

 具体的に何処のナニとは申し上げませんが、あたくしの住居は某県と某県の県境に位置しておりまして、故に買い物の際など県をまたぐことが多い。と、なりますと困るのが銀行でして、地方銀行てのはわずか数キロ走っただけでも、県をまたぐと様変わりします。

 

 これが地味に不便なのです。

 

  かと言ってこの辺には大手の、瑞穂だとか東京三菱なんてのは、この辺には見当たらない・・。

  どうしたもんかなぁと思っていた矢先、そんなあたしにウィンクする緑色の看板が。

  いつぞやに。唐獅子頭の御大将の野望に打ち砕かれ「国営」という看板は外されましたが、腐っても鯛。まだまだ強いぞ日本郵政。人呼んで郵便貯金。ニッポン国中、探せばどんな田舎にも大抵ある。

 

 

  というわけで、しばらく前から「ゆうちょ」ってやつを使ってるんですが、便利なモンですよ。んで、あのね。2町ほど跨いだの郵便局に、なんて言うのかな、年のころなら二十も半ば、鼻筋の通った器量よしで、しかもハキハキシャアシャアタイプの、仕事が出来そうな女性がいたとですバイ。はい。

 

 って、なに県民だ。

 

 って、くだらないギャグは良いんですけど。

 それで、・・・。

 その人は、至極まっとーな、むしろ仕事できるタイプですから、接客とかも普通、てかそつが無い・・・なんだけれど、なんつーかな。げに恐ろしきかな人というものは、その本性がどうしても、こう透けて見えてしまうというか、

 

 「あんた、絶対ドSだろ」

 

 って、感じがびしびしと伝わってくるのですよ。

 

 もう、ほんと良いです。あたくし大興奮。

 近場の郵便局で済ませれば良い用事を、あのドSのねーちゃんにしょっぴかれる為に、為だけにわざわざ2町越えるという。何なんですかね。

 重ね重ね断っておきますが、ほんと接客は丁寧なんですよ。至極模範的な、しかししばらく相対して・・こうなんですかな「あの、定額預金を組みたいんですけど・・・」みたいなしばらく相対し質疑応答、と込み入った話になると、次第に、なぜか不思議とこっちの敬語度数が上がってくると言うか・・その滲み出る女王様感に。

 

 うーん。

 

 しかもさらに素敵なのが、その傍らに控える下僕めが、いや多分上司だと思いますけど、いかにもバーコードの中肉中背とだらしが無いくらい模範的な中年奴隷。

 

 「すみません。ここの確認お願いします」

 

 とか、言われてやんの。

 

 ・・・言われてやんの。

 

 ・・・・腹が垂れ下がったツータックのズボンで、コピーをとる後姿にケツがでかくて言われてやんの。

 

 この絵もいいですよね。実に微妙で絶妙だ。

 

 

 アタシにとっては・・・恐らく近隣住民とて誰も気にしていないようなホットスポットを見付けた気がして、もうウハウハで、何か用事を見つけては、そこに通ったのです。

 

 

 郵便貯金を預けるのもそこ(わざわざ窓口で)

 葉書を投函するのも、そこ(わざわざ窓口で)

 荷物受け取り宛もそこ。 (わざわざ窓口で)

 

 と、

 そんな風に通って、

 

 「あ、奴がさん」と、あたしの名前を覚え気さくに呼んでくれる中になるまでには、そんなに時間はかかりませんでした。

 いえ、「あ、奴がさん」と(向こうは気さくなつもりだろうが)・・・って、こっちからすれば「もーしわけありません、女王様」ですよ。はらたいらさんも驚くくらいの三千点土下座。気分の上ではね。あくまで気分。いえ、こんなアル中ハイマーなんて看板背負ってますけど、根が小心者。無論世間の万別をわきまえた、こちとらいい歳こいたおっさんでありますから、そんな事はしやしませんよ。あたしは、あくまでも普通に、相手もあくまでも普通に、という関係をそれからも続け、さらにしばらくの年月を重ねた頃であります。

 

 

 って、なんか変な、犯罪者の手記みたいになってきたな。

 

 

 って、まあいいや。

 いや、むしろ、おもろい。開き直ってそのテイストでいこう。

 

 その頃になってくると、もう私は、私の手の内にはいないもので有ります。欲求は、常に沸き起こり、コントロールがつかないのであります。

 

 「ああ、あのねーちゃんに会いたい。皆どもの前で会って、どうか面前で土下座をしてみたい」

 

と、しかし。それはいくら願ったとて所詮儚き夢か幻ではないでしょうか。

 

 そう、心あて空しく諦めに、・・いや諦めようと心を決めて。しかし諦めきれない我が心を抱いて、心は中空をあてどなき中空をさまよい、そして空しく。ああ、人の心あてほど空しいものは御座いません。あたしはやがて・・・

 

  ・・・やがてふつふつと、湧き上がってくる感情を覚えたので御座います。それはそれはどす黒い、情念。衝動のあて儚き結晶とでも申しましょうか。あたしはやがて、そのドSのねーちゃんと相対し、会話を重ね、そうしてヘイヘイこんこんと謙る度に、そういった思いを、つき重ねたので御座います。

 

 

 続きます。

 

 追記。

 続き書きました。

 

ytugatakewo.hatenadiary.com

 

 

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*1:

次回はこういう写真を、意気揚々と載せられる如何にもナイスな感じの人間になってられますように・・・