コトバ 風物 ジッタイ

ゲンショウの海に溺れながら考える世界のいろいろな出来事。または箱庭的な自分のこと。

面白い落語百選ーねぎまの殿様⑪

しかし、世に上る話題ほど馬鹿馬鹿しいモノも御座いませんな、どこぞのハーフタレントが・・とか、元野球選手がなんぞ。そんな話を聞くたんびに、それに乗っかり騒ぐ人々を含めての・・全体のさもしさを目の当たりにするようで・・しかしなんで御座いますか…

面白い落語百選 ねぎまの殿様10

週末、昨日一昨日と二日仕事を休んで、そいでまた今日から五日間と。六時前には支度を整えて、表へ出るのですけど、今朝ふと、いくばかか空の色がいつもより浅い事に気がついた。日の出が早くなっているので。群青色に染まった世界は、それでもまだ薄ら暗く…

面白い落語百選 ねぎまの殿様⑨

また雨が降っておりますな。雨音に誘われて窓をのぞけば、見えるのは向かいのオヤジのはげ頭ばかり也とな。この寒雨に似合わぬ、見事なお天道様でございまして・・・しっかしナニやってんだろうな。さっきから窓際でずーっと後ろを向いて何かやってるんだが…

面白い落語百選 -ねぎまの殿様8

毎度おなじみの、長いまくら いや、しかしナンですな。先達ては「だんとうだだんとうだ」などと書きましたが、ここ数日と、また寒い日が続きます。来るあての無い春を夢想うより、今この時、この世の冬をば楽しもうぜって、レッツポジティブなんだか、サンキ…

己の恥を朗々と語る

ある日のことを実録形式で申し上げるしだいで御座います。 ああ寒が染み入る。体の芯まで寒が染み入るから今日は燗酒にしようと、急いだ帰り道。夕間暮れの空が山の向こうまでずっと。果てなく伸びておりました。 そんな空の下、せかせか歩いていると次第に…

面白い落語百選①- ねぎまの殿様7

デブのしろ野良が僕をほぞ笑う。こいつは、事によると誰かに飼われているのだろうか。妙に人慣れした奴で、慣れると言っても懐くほうなら可愛いが、どうも人を下等に見ている向きがある。寄ろうもんなら、そくざ十分に距離を測って、こっちが後半歩という所…

面白い落語百選①ー ねぎまの殿様6

目を覚ますと、雨音が聞こえた。この地方で冬に雨音を聞くのは、例年ならばなかなか珍しいが、今年はそうでもない。これで三度目の雨。だんとうだんとう・・・だと、盛んに言うが。カーテンを開けて外を見ると、アスファルトがじっとりと濡れて、さらに落ち…

小銭貯金で意外なほど銭をためこました僕の、動機・方法・結果など2

冬空の、沈む日を見ても覚めやらぬこの夕丘に。ただ一途この想いの猛りばかりは一向に沈む様子も無く、ただただ想い空しく募るばかりで御座います。 この、中空に空しく浮いた心のあてを、何処へ求めようと、日々ただ苛立ちまぎれに街を徘徊し、店と見ればそ…

面白い落語百選① ーねぎまの殿様5

さてさて、続き続きっ、と。 ytugatakewo.hatenadiary.com これの続きです。 ブログ更新の内容が飛び飛びになったり、前回は話しにまったく進展がなかったので、若干おさらいします。 殿様が入った煮売り屋にて、隣の男が食べていた料理が、じつに旨そうな匂…

面白い落語百選①ー ねぎまの殿様4

どうも、ドエムですって、違うって。 え、なに?郵便局に居たドエスのねーちゃんに、心儚く想いを寄せるうちに、図らずもあれやこれやと開発されちまったって話しじゃねーの?って ちげーって 今回はあっち ytugatakewo.hatenadiary.com じゃなくって、こっ…

小銭貯金で意外なほどの銭をため散らかした僕の、動機・方法・結果など

寒風が吹きすさんでおりますな。びゅーびゅーびゅー。宮沢賢治風に申せばどうどうどうですか。いや皆々様、どうぞご自愛のほどを為さってくださいね。アタシの実家は、まあ三十キロほど離れているんですけど、伝え聞くに親兄弟(義兄も含む)甥供みなインフ…

私を構成する9枚について・・内容がないよう

トピック「私を構成する9枚」について 「私を構成する九枚」ってな、いやコウセイって。随分タイギョウな言い回しじゃぁないか・・と思いながら、しかし「巷の流行廃りには敏感になっていこうぜ!」という今年のテーマにのっとり、ブログ記事を書くことにし…

面白い落語百選① ー『ねぎまの殿様』3

えー、「ねぎまの殿様」と言う江戸落語の紹介をしておりまして。 今回で第三回目となります。前回はこちら。 ytugatakewo.hatenadiary.com 雪見に馬駆けと洒落込んだ殿様が、上野は池之端仲町にある煮売り酒屋の店先に漂う香りに誘われ。ふと、空腹を思い出…

ユーチューブで見るシューゲイザー入門ってか、応用ってか、ただの好きなバンド撰に成り果てた惰性と堕落

1 今は昔、1980年代後半から1990年代前半にかけて、英国にてひっそりと咲いた婀娜花があった。彼らは皆地味目でいかにも暗く、下を向いてもくもくと演奏していたので、最初に誰が名づけたか、やがて人々は皆彼らの事を「シューゲイザー」とよんだ。…

面白い落語百選① ー 『ねぎまの殿様』2

-rakugo えーと、落語の話しって事で、前に少し書きまして。 ytugatakewo.hatenadiary.com 『少年少女落語全集』という本が面白かったというところから始まって、『ねぎまの殿様』という噺が一等面白かったと書いて、まあそのあらすじをといった所で、なんせ…

重曹で豆腐をゆでると、魔法になる。お気に召すまま。

雪・・・。昨日の夕方から休みだってんで日本酒を三合ばかり舐めて、それで寝て。今朝方、やけに肌寒いってカーテンを開けると、露で曇って外が見えんでやんの。知ってるよ、どーせ雪でもしゃあしゃあと降ってやがんだろと、湯を沸かしてココアを飲んで。本…

『ねぎまの殿様』 面白い落語百選 その①

*1 小学校の時分、図書室の奥に埃かむった『少年少女落語全集』なるシリーズを、発見したときの興奮といったら。それはそれは。いや実際、一も二もなく借りて帰って、夢中になって読んだのを覚えとります。 そしてそれから程なく、その年のお年玉を全てはた…

酒を飲んでキリンに取り付かれた男が正気を取り直すきっっかけの音楽

夕方、スーパーで酒と酒菜を買って空を見上げたときは、未だ晴れていて向こうの山には確かに白いものが目立ったけれど、果たして予報どおり雪になるだろうかと、思いながら歩いた。風もない。一月にしては、温かだと思う。橋を渡り、角を曲がる。子供がボー…

きりんについて彼是

信州は、酒が旨い。真澄は旨い。キリンは不可思議な生物である。だから・・麒麟児!!

ストレスフルな現代人の見本

しっかし今日日、ただ窓が広いっちゅ-のもちょいと考え物だね。 と言うのは今の住居が一階だからであり、部屋に越してきた当初は、 「こりゃーぁ良いじゃないか。お天道さんの日をいっぱいに浴びれらあ」 ・・等と能天気なことを考えていたのだが、カーテン…

ブログ事始。

「正月は、冥土の旅の一里塚・・・」って一休禅師を気取って嘯いたって。あのーあたし、生まれてからこっちろくな功徳も積んじゃないからって、・・だからさ。 ・・いや・・んで、さっきから昨日の残り、冷燗を猪口に垂らしてなめちゃいるが、中身が伴わねえ…