酒の井戸

アルコールの海に溺れながら考える世界のいろいろな出来事。または箱庭的な自分のこと。

永遠と1日について2

今週のお題「家飲み」1静かな夜。僕は疲れた仕事の余韻を洗いながそうとビールを二缶飲んだ。それで気分がいくらかマシになったから、いよいよ本腰を入れるため、冷凍庫から不揃いのかち割り氷を四つとりだしてグラスに沈めた。ピスタチオの袋の封を開けて、…

アル中ふぜいがなんかながながとえらそーにいっとるわ

1 ああ、気がつけば五月も早下旬で、いよいよと初夏と。空の匂いも随分瑞々しく、空気 がまったくよろしゅうござんすな。今時分が一番調度良い・・過ごしやすい季節ではないでしょうか? これがまたしばらく時を重ねてって、七月八月てなりますってーと空気…

名画『永遠と一日』について。または 僕が雨を待つ理由と、雨音のない月夜の話2

1 雨を待っている僕は、今もこうして窓の外から差し込む月光に照らされている。深夜二時三十分。木々の間から見える月は、やがてもう数時間もすれば、あの山の向こうに落ちるだろう。そうやって世界が少しずつ動いて、こっちが朝日に包まれる頃、この星のど…

僕が雨を待つ理由と、雨音のない月夜の話

1 あたしゃ今年で齢三十七になりますが、つい半年ほど前までは自動車免許と言う物をもっておらんかったのですな。それでようやく一念発起して取りましたがいかんせんは社会人で。僅かな空き時間を利用しての教習所通いと、これがなかなかに難儀・・と、その…

世界は瑞色!!

今週のお題「ゴールデンウィーク2017」 1 高校を卒業してってぇからまあ十代の後半に、だって退屈だってって若者よろしくありきたりな理由で田舎を飛び出して以来十年と、帝都は下町の浅草橋を起点にせいぜい気ままに遊び暮らしたツケがいよいよ溜まったか…

今日の景色

1 朝から降り続ける雪が午後十八時現在まだやむ事もなく。木々枝々に取り憑いた白が雪綿帽子が膨らみ、やがて数か月後咲く花を思わせますが、実際、背景の白と同じ調子に沈みその膨らみに艶やかさは感じません。風もなく、ただ空より下へ単調に落ちては宿り…

原初の記憶にさかのぼり、そして飲みすぎて更新が一日遅れた

1 空に朝焼けが、さながら日本絵具のように滲んだ群青色の富士を淡く浮かせて、世界に染み込みますな。大凡、諸々の人にとって一月十六日という日は、途方もなく平凡な一日でありましょうが、あたしにとって少しばっかり特別な日なのであります。 三十七年…

遅すぎた新年のあいさつ

今週のお題「2017年にやりたいこと」 えー、七草ですな。余った餅を粥にぶち込んで、正月もこれで一応お終いという訳で御座いまして。ってまあ、のんびりとした昔とは時代が違います故、正月なんぞ早昔。皆々様もうすでに労働にいそしんでいる事と存じ上げま…

入院顛末記3

そう言えば怪我の写真なんかも幾枚か撮ったのですが、まあ、ああいう画像は人を選びます故ここには載せませんが、酒の酒菜にグロ画像でもなんてぇお方がいらっしゃれば、仰ってください。まあ、グロイったって人体ですからね。普段生きてこうやって生活して…

入院顛末記②

さあ、さてそれからは。 って。 先だっての入院顛末記の続きで御座います。 ytugatakewo.hatenadiary.com 1 まああたしゃ日頃から、こう鈍感で御座いましてな。その日もふくらはぎが欠けていて、それで一向に痛みを覚えないので御座いますよ。しっかし、痛…

入院顛末記

1 えー先だっては、カカァがお台所に残すメモ書き、走り書きの如き性急な。 「一週間ほど入院します」 なんてぇのはしっかし実際。 用件のみが伝わって、んで結局肝心要なところはなんのこっちゃわからん・・といった塩梅の更新で御座いましたが・・それか…

近況報告

一週間程入院することになりました

記憶について

1 えーいろいろと便利な世の中で。便利ってのは良いもので、まあ、いろいろな事・物が容易くなってしまう。例えばあたしには東京に友人が幾人か居て、今あたしは都を離れております故、なかなか会うこともままなりません。が、今時分ですとスカイプだの・・…

風邪に落ちた魔の真のつれづれ

1 お寒うございます。 相変わらずの無沙汰さんで。 えー、風邪をひいておりました。 体温計で測ってみると、針が指すのは三十七度の中ごろの。これを幼い微熱と言うのでしょうか?いえ、あたしゃ、もうとても・・十二分に年を重ねております故、そうは申し…

休日にしなかったこととしたこと

しなかったこと 早く起きようと思ったけれど、しなかった。 お湯を沸かしてお茶を飲もうと思ったけれど、しなかった。 読みかけの本を読もうと思ったけれど、しなかった。 医療保険について再検討するためにネットで調べようと思ったけれど、しなかった。 実…

ニコニコ大好きストーブ料理 序説

1 火という物は不思議なもので、それを見つめているだけで・・癒し、ヒーリングなんて申しますと昨今、随分と広告じみた俗っぽさを感じてしまうものですが、しかしそれに似た感情を。何なんですかな。あの赤い赤いともし火の揺らぎ。 そう言えば「動物は火…

深い秋がいつから始まるのかよくわからない

さて皆々様。秋と言ってようやく、山に朱や黄と色に賑わいを見せ始めた時分で御座いますが、それでももまだまだ言って浅く。色づき始めたといった塩梅で。 しっかし放っておきますと、こうたちどころに冬は襲い掛かってくるものですから、「ああ、秋深し」と…

魍魎はびこる黄昏の・・前の不思議な事

1 いや、夕刻。確か十七時を僅かに越えた辺りだったでしょうか。この頃は日の落ちるのもめっきり早くなりまして、もう薄ら暗い空に。あのな、鴉が。群青色の空にあの黒い黒い鳥どもが、こう何十羽と飛び乱れていたのであります。その妖しい事。それは魍魎ど…

re 好きな おでんの具は?

えー先だって読んだ記事。 garadanikki.hatenablog.com なに?と問われたので、答えましょう。 「つみれ」です。 あの、イワシをイチイチほぐして固めためんどーなあれ。 「イワシつみれ」です。 あれが大好きです 夕暮れ時の寂しさに、つみれの形が浮かびま…

社会人のオッサンであるが、ようやく運転免許を習得した

1 はは。えー・・いやはや。 ・・トタンが煎餅喰って穏やかになるってのは、大抵春の日ばかりとこう相場が決まっとりますが、十月も早いものでもうお終いに近こうございまして、全く。とたんに寒くなりましたな。あの春の日とは対極の、今は秋で御座いまして…

川を渡るときに思う事 お上りさんケンブン禄⑨

1 時間はもう間もなく十八時になろうかといった頃。僕たちはあの奇妙な形をしたアサヒのビアホールを目指して隅田川にかかる吾妻橋を歩いていた。薄く透明な風に吹かれて―― 橋に吹く風は水に洗われて街のそれよりずっと透き通っている――視線を遠く下流へ向け…

浅草、ル.ヴォワール お上りさんケンブン禄⑧

1 呼び込みのおじさんが声を上げる。 「さぁー今からナイツの出番ですよー」 って、そりゃ本当に呼び込むだけで、まったく味わいってもんが無い。呼び込みだって芸の内、「寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。さあさあさあ」くらいの事は言ってほしいもんだ…

 道端に転がる歴史の残骸を見て回る 小六石の場合

1 つい先ごろやあ新年だおめでとうさんだのと、めいめい申し合わせて酒を呑み呑み アハハアハハなどと笑っていたら束の間、気が付けばもう盆を越して九月となりましたから、えー早いもので。光陰矢の如し・・月日の移り変わりと言うものは、あつという間で…

残暑に思う ② 昼

鎮守の森は昼下がり。この夏の、終わりに敗戦徒党の残党兵のような。僅かばかりの蝉の音が聴こえて。数週間前ではウンザリこしたこの声が、今にして何故か、愛おしいような勿体ないような。蝉の命は一週間ばかりだという。もう少ししたらこの声は聞かれない…

残暑に思う ① 夜

空には上弦の月。雲が動いて。妖しく風が吹くのは、何も嵐の前触れと、そう決まったものではない。こうやって平静、秋に差し掛かる夏の終わりのような日に、空はいつも慌てる。 ラム酒をソーダで割ってそれで一杯やって、心持もよく。それで興にかまけて誘わ…

夏休みと洒落っ混んで甥と出かけた

1 仕事や雑用に追われて、何もしないことをすることが出来ない。休みだと言ってあれこれ動くのはばかばかしいと、心底思う。本当だったら、休みの日くらいここぞと時間を無駄に贅沢に使いたい・・例えば一日中大昔にクリアしたドラクエ3を引っ張り出してき…

夏だから、原付バイクで北へ走った

1 街道を北へずっと上っている間中、向こう見える明石飛騨木曾と山々は、ようよう繁り鮮やかさのうちに心地よく・・・・言って50㏄ の原付バイクである。大型トラックは日本経済、流通の要は我也と、さも天下人。我が物顔で走り去り、その風にあおられ、…

夏に聴く小島麻由美の歌。 スピッツカバー 『夏の魔物』 消え行く声の永遠に続く儚さ について

お題「夏うた」 1 2002年だから、もう14年も前の事になる。当時僕は浅草橋のお風呂もないボロアパートに住んでいて、バーで働いていた。安月給というほどでは無い・・おそらく同年代がもらっている給料よりは、ほんの少しいい額をもらっていたはずだ…

実録!!社会人になって運転免許を取りに行ってきた人の苦労

1 やあやあやあ、もひとつオマケにやあってなもんで御座いますが、まあ、また毎度の無沙汰で更新が滞っておりますな。まったく。 えー、前回更新したのが七月九日ですか。実に月日がたつってのは、あっという間で・・恐ろしいことでございます。 そいで、え…

雨音を聞く

1 雨音がじんわりと部屋にしみ込んで、心地よいリズムに誘われてしばらく目をつむる。バランスよく座り、瞑想に近いような状態で、意識を聴覚に集中してみる。そうやって静かに聞き耳を立てていると、「雨音」と一言で片づけるには勿体ない豊かな変化を聞き…