酒の井戸

アルコールの海に溺れながら考える世界のいろいろな出来事。または箱庭的な自分のこと。

生活

永遠と1日について2

今週のお題「家飲み」1静かな夜。僕は疲れた仕事の余韻を洗いながそうとビールを二缶飲んだ。それで気分がいくらかマシになったから、いよいよ本腰を入れるため、冷凍庫から不揃いのかち割り氷を四つとりだしてグラスに沈めた。ピスタチオの袋の封を開けて、…

浅草、ル.ヴォワール お上りさんケンブン禄⑧

1 呼び込みのおじさんが声を上げる。 「さぁー今からナイツの出番ですよー」 って、そりゃ本当に呼び込むだけで、まったく味わいってもんが無い。呼び込みだって芸の内、「寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。さあさあさあ」くらいの事は言ってほしいもんだ…

残暑に思う ② 昼

鎮守の森は昼下がり。この夏の、終わりに敗戦徒党の残党兵のような。僅かばかりの蝉の音が聴こえて。数週間前ではウンザリこしたこの声が、今にして何故か、愛おしいような勿体ないような。蝉の命は一週間ばかりだという。もう少ししたらこの声は聞かれない…

残暑に思う ① 夜

空には上弦の月。雲が動いて。妖しく風が吹くのは、何も嵐の前触れと、そう決まったものではない。こうやって平静、秋に差し掛かる夏の終わりのような日に、空はいつも慌てる。 ラム酒をソーダで割ってそれで一杯やって、心持もよく。それで興にかまけて誘わ…

夏だから、原付バイクで北へ走った

1 街道を北へずっと上っている間中、向こう見える明石飛騨木曾と山々は、ようよう繁り鮮やかさのうちに心地よく・・・・言って50㏄ の原付バイクである。大型トラックは日本経済、流通の要は我也と、さも天下人。我が物顔で走り去り、その風にあおられ、…

夏に聴く小島麻由美の歌。 スピッツカバー 『夏の魔物』 消え行く声の永遠に続く儚さ について

お題「夏うた」 1 2002年だから、もう14年も前の事になる。当時僕は浅草橋のお風呂もないボロアパートに住んでいて、バーで働いていた。安月給というほどでは無い・・おそらく同年代がもらっている給料よりは、ほんの少しいい額をもらっていたはずだ…

ポストモダン的文体を習得するための習作

私はかつて、かなり時代遅れの寺山修司信者であった。私はかつて、かなり時代遅れの寺山修司信者であったから、私が彼を知った時もうすでに彼は死んでいて、その事はわたしが彼に対して抱く敬愛の念と同等の憎悪を彼に対して持つ正しい理由になった。何故彼…

老化へのジレンマと、美しさへの憧れ

1 若い頃よく聴いた音楽に「セックスピストルズ」なんてバンドがあった。 ロンドンパンクのオリジネーターとして、音楽史に消えることのない名前を刻んだこのバンドは、舞台上で恥もてらいも無くド下手な(おそらく既存の音楽的価値観からすれば・・)醜い…

何もしないということをする・・・座禅について少々

序 ほっとくと、すぐブログ更新が五日ぶりとか六日ぶりとかなるのな。おっそろしい。ゴーストライターでも雇おうかしら。って、駄目ジャン、赤字ジャン。別にアフリエイトとかやってるわけでもなしに、出銭ばっか増えちゃっちゃーまったく。やれんよ。毎日、…

ゴールデンウィークの中心で、絶望を叫ぶ。

今週のお題「ゴールデンウィーク2016」 えー、世の皆々様は黄金連休だ行楽だと、実に結構ですな。遊山なんぞにお出かけ遊ばれて地元衆から 「にしらは、ろくな銭もねいくせに海だ山だってけつかる。本当たまげたもんだ」 なんて唐突に吐かれ、メンタマ真ん丸…

時間、花、うたかた

桜の樹の下には屍体したいが埋まっている! これは信じていいことなんだよ。何故なぜって、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。俺はあの美しさが信じられないので、この二三日不安だった。しかしいま、やっとわかるときが来た。…

宅配便は、背中に潜む

1 「ピーンポーン」 と、音が鳴った。 あたしは、普段来客などない悲しい男やもめ。先達ては心寂しさから、うっかりドアを開けちまって、寒風吹きすさぶ睦月・・・一月の寒空の下、やったら熱量のこもったオバハン二人組みのアリガターイ某宗教団体へのお誘…

酒は体を冷やす アル中ハイマー飲酒指南2

1 風花って言葉が御座いますが。これはこう春先の暖かな日に、空っ風に吹かれて、山の雪が。里のほうまで降りてくる。そしてはらはらと舞うわけです。それが如何にも風に舞う花びらのようだと、そう形容いたしましてそのような名前になったのだと。 大抵、…

アル中ハイマー飲酒指南 その一 事始め

1 アル中ハイマー飲酒指南なんて、まあ戯けた題を据えて書き出そうってなモンですが・・しかしね。まあお聞きなさい。酒飲みにも色々いるが、アル中ハイマーなんて人種は酒飲みの中では下等な種なので御座います。 あたしのお爺さんて人は、仕事が終わると…

面白い落語百選① ーねぎまの殿様5

さてさて、続き続きっ、と。 ytugatakewo.hatenadiary.com これの続きです。 ブログ更新の内容が飛び飛びになったり、前回は話しにまったく進展がなかったので、若干おさらいします。 殿様が入った煮売り屋にて、隣の男が食べていた料理が、じつに旨そうな匂…

小銭貯金で意外なほどの銭をため散らかした僕の、動機・方法・結果など

寒風が吹きすさんでおりますな。びゅーびゅーびゅー。宮沢賢治風に申せばどうどうどうですか。いや皆々様、どうぞご自愛のほどを為さってくださいね。アタシの実家は、まあ三十キロほど離れているんですけど、伝え聞くに親兄弟(義兄も含む)甥供みなインフ…